ぎっくり腰は温めるの?冷やすの?

私は過去1万人以上の方の腰痛をみてきましたが、一番よく聞かれる質問です。
ぎっくり腰は、医学的には「腰部捻挫」と呼ばれ、組織の損傷に伴い炎症が起きている状態です。

例えば足をテーブルの角に強くぶつけたとき、腫れあがって痛みますよね。
また、熱いフライパンをうっかり触ってしまい、やけどを起こしたときなどを想像してみて下さい。

皆さんはこの時どうされますか?
温めますか?冷やしますか?

この時、患部は炎症を起こしています。
通常は冷やすと思います。

ぎっくり腰を起こしたときも、真っ先に冷やすと良いです。
スポーツのケガにおいてもアイシングという考え方が一般的ですよね。

冷やす目的は、炎症反応を鎮静化して治めるためです。
ぎっくり腰の場合、明らかに腫れたり、赤くなったりということはありませんが、実は皮膚の下では、やけどや打ち身の時と同じ炎症反応が起きています。

炎症が起きるから痛みが生じますが、炎症は治ろうとする力が働いて起きているとも言えます。
炎症~修復へのプロセスにおいて、それぞれのステージを理解ておくことは、ぎっくり腰の対処に役立ちます。

炎症期は7日~10日程なので、約1週間もすれば痛みは半分以下になるでしょう。
そのうちケガをして3日~4日の間は、急性の炎症期といって、一番炎症の反応が強い期間です。

この期間はしっかり冷やすことを推奨します。
そして、急性炎症期が過ぎたら今度は逆にしっかり温めます。

これ以上、炎症が悪化しないというタイミングになったら、ガンガン温めて血流をあげることで、修復を早めることができます。
このメリハリがコツで、温める具体的な方法はゆっくり湯船につかることや、ホットパックなどを使用するなどが良いでしょう。


腰が痛い時の立ち上がり方