産後の腰痛は、世間では出産の影響で骨盤が開いたからと言われたりもしますが、骨盤が開いて腰痛になるということは医学的にはありません。
では、なぜ産前は痛みが無かったのに産後の腰痛になるのでしょうか。
それは妊娠中の姿勢が影響しています。

妊娠中は重たいお腹を支えるために骨盤は前に傾き、腰が反ってしまいます。
俗にいう『反り腰』という姿勢ですね。
この反り腰によって腰痛が引き起こされると考えられます。
妊娠中から腰痛を訴える方が多いのはこのためですね。

では、なぜ産後も腰痛で悩まされ続けるのでしょうか。
それは、妊娠中の姿勢が産後も維持されてしまっているからです。

頭という重たい部位を二本の足で支えるヒトという動物は、身体の中心に軸が通った重心位置で立っていることが一番楽な姿勢と言えます。
しかし妊娠中は、頭と同じくらい重たいお腹を支えるために重心位置が変わり、そのバランスをとるために姿勢もかわります。
本来なら、産後は元の重心バランスに戻るため、姿勢も戻り腰痛も起きることなく過ごせるのですが、昔と現代とでは生活様式が大きく変わり、車社会で座っていることが多いため、現代人は昔の人に比べて姿勢を支える筋力が低下しています。
インナーマッスルという姿勢を支える筋肉が弱い為に、産後のリカバリーが効かず、妊娠中の重心バランスが戻らず、腰痛や体形崩れ、尿もれといった不具合が続いてしまうのです。
妊娠中や、産後の腰痛に効果のあるエクササイズをご紹介します。

寝ながらできる腰痛改善エクササイズ

反り腰改善エクササイズ